控訴審第4回期日のご報告
私たちが最も望んでいた判断!
9月12日(月)大きな分かれ道となる第4回控訴審で、私たちが最も望んでいた「子ども人権裁判と親子裁判の分離」が認められました。子ども人権裁判は来年2月1日に判決が出されます。また、親子裁判は継続されることになり、次回期日(今年11月14日)で証人尋問を行うか否か、誰を証人とするのかが明らかにされます。
この最良の判断に至るには、正義と公正な判決を求める熱意の弁護団、本裁判が始まった8年前から東京で街宣を続けてきた関東圏の支援者のみなさん、今夏、石栗正子裁判長へのお手紙作戦を展開した支える会・西日本のみなさんを始めとする、全国津々浦々からの応援がありました。弁護団と支援者の底力にはどのような感謝の言葉も足りることはありません。そして当然のことながら、原告がいなければ裁判は成り立ちません。福島地裁での不当判決を受けて、控訴に踏み切った原告のみなさんの決断に、改めて心からの敬意を表します。
原告団、弁護団、支援者が心を一つにして難関を突破しました。そしてここからが正念場です。子ども人権裁判が子どもらのいのちに誠実に向き合う判決となるように、親子裁判で内堀雅雄県知事ら5人の証人尋問が実現できるように、動きをつくり出したいと思います。当日のアピール行進には約50名、集会、傍聴には約60名、zoomには22名がご参加くださり、裁判所に提出された署名は2498筆であったことに感謝すると共に、引き続きのご支援をお願いいたします。
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井戸謙一弁護団長 期日報告
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■原告Aさんの意見陳述
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■水戸喜世子共同代表からの感謝
2回の緊急集会とお手紙アクションにご参加くださった友人の皆さん。さらに街宣行動にも取り組んでくださった支援者の皆さん、子どもを二度と被曝させないぞと誓う一人一人の声が、石栗正子裁判長の心に届きました。本日9月12日、仙台高裁第4回期日で、私たちの要求は叶えられたのです。何という安堵感でしょう!!心からの感謝と喜びを共有させてください。
弁護団はこれまで人権裁判で原告資格を失う事態に備え、「安全な環境での教育を求めたが、叶えられなかった」ことを理由とする損害賠償訴訟を追加提訴しましたが、却下され、法的手段の道は断たれていました。
弁護団は分離の申請をして、3月までに二つの裁判が抱き合わせのまま結審することを防ぐ手立てをとりました。分離の申請が受理されるかどうかは裁判長の胸先三寸に委ねられたのです。手をこまねいて、胸先三寸に委ねるわけにはいかない、こんな時こそ、市民運動の出番だと、支援者が自主的にアクションを起こそう!と呼びかけがなされました。地域、条件に合わせ、一番効果的な方法を考えようと呼びかけ、首都圏では街頭アッピールが行われ、裁判所から遠い関西ではお手紙アクションが決まりました。みんなの思いはただ一つ、子ども裁判の命運は、将来にわたり子どもの命運を左右する一大事だという強い思いでした。裁判長が決断する8月いっぱいを緊急事態と捉え、市民運動が独自に動き始めました。井戸弁護士に協力いただき、子ども裁判の意義を学習して、アクションがスタートしました。お手紙を書くために学ぶ。漫然と聞くのとは、桁違いです
「こんな内容でいいかしら?」何人もの方から相談を受けました。お手紙を書く行為を通じて、みんなの意識が変わりつつあると感じました。二度目の緊急アクションでは福島から駆けつけた片岡共同代表が講演をして、より身近に裁判を把握できたと思います。もうこの頃には、お手紙が続々と裁判長のもとに送られるようになり、その中の一割程度の方からコピーがいただけたのではないかと推察します。
私たちが一番心がけたことは、一時の勝った負けたにこだわらないこと。たとえ負けても、次の勝利に結びつく中身であること。そのために一通一通のお手紙を大切にして、粗製乱造は慎みました。『人権』の大切さに、より一層気づき、自他の意識の変革を求めました。さまざまな分野の方に手紙書きをお願いしたので、子ども裁判は一回りも二回りも大きくなりました
次回期日では証人申請の諾否が決まります。これからが本番です。子どもの安全を守らず、被曝環境に放置した行政責任者5人を追求し、曖昧なままの国の責任を明確にしたいと弁護団は考えています。今後とも連帯して、共に闘いましょう。
弁護団はこれまで人権裁判で原告資格を失う事態に備え、「安全な環境での教育を求めたが、叶えられなかった」ことを理由とする損害賠償訴訟を追加提訴しましたが、却下され、法的手段の道は断たれていました。
弁護団は分離の申請をして、3月までに二つの裁判が抱き合わせのまま結審することを防ぐ手立てをとりました。分離の申請が受理されるかどうかは裁判長の胸先三寸に委ねられたのです。手をこまねいて、胸先三寸に委ねるわけにはいかない、こんな時こそ、市民運動の出番だと、支援者が自主的にアクションを起こそう!と呼びかけがなされました。地域、条件に合わせ、一番効果的な方法を考えようと呼びかけ、首都圏では街頭アッピールが行われ、裁判所から遠い関西ではお手紙アクションが決まりました。みんなの思いはただ一つ、子ども裁判の命運は、将来にわたり子どもの命運を左右する一大事だという強い思いでした。裁判長が決断する8月いっぱいを緊急事態と捉え、市民運動が独自に動き始めました。井戸弁護士に協力いただき、子ども裁判の意義を学習して、アクションがスタートしました。お手紙を書くために学ぶ。漫然と聞くのとは、桁違いです
「こんな内容でいいかしら?」何人もの方から相談を受けました。お手紙を書く行為を通じて、みんなの意識が変わりつつあると感じました。二度目の緊急アクションでは福島から駆けつけた片岡共同代表が講演をして、より身近に裁判を把握できたと思います。もうこの頃には、お手紙が続々と裁判長のもとに送られるようになり、その中の一割程度の方からコピーがいただけたのではないかと推察します。
私たちが一番心がけたことは、一時の勝った負けたにこだわらないこと。たとえ負けても、次の勝利に結びつく中身であること。そのために一通一通のお手紙を大切にして、粗製乱造は慎みました。『人権』の大切さに、より一層気づき、自他の意識の変革を求めました。さまざまな分野の方に手紙書きをお願いしたので、子ども裁判は一回りも二回りも大きくなりました
次回期日では証人申請の諾否が決まります。これからが本番です。子どもの安全を守らず、被曝環境に放置した行政責任者5人を追求し、曖昧なままの国の責任を明確にしたいと弁護団は考えています。今後とも連帯して、共に闘いましょう。
■ウネリウネラ:牧内昇平記者の報道
◆裁判の行方は?~子ども脱被ばく裁判控訴審~
◆「国と地方自治体が子どもを放射線被ばくから守ることを怠ったのは重大な過失である」~子ども脱被ばく裁判・原告の声